一等船室の客

「船が沈めば一等船室の客だって助からないのに・・・。」

ギリシャ等の財政危機をEU全体で支えなければならないという方向性に
「他人の失敗になぜ金を出さないといけないのか?」
などと反対する勢力に対して
イタリアの経済財務大臣が嘆いた言葉だそうだ。

現実として、経済面でEUは一体化していて
よその国のことだから、他人の失敗だからでは済まないのに、
ということだ。

「経済はグローバル、政治はローカル」
と題した新聞のコラム(朝日新聞8月24日10面)で、
例えば円高に対して、日本だけ一国が為替介入しても規模として太刀打ちが出来ない。
アメリカの経済再建が、
「何が何でも小さい政府がよい」と主張して急成長している
ティーパーティ系の勢力に阻まれて進まない。

などが、
国単位の政治が地球規模で連動して動く経済の情勢に対応できていない例として
上げられている。


経済に限らず、戦争と平和の問題も、東アフリカの飢饉の問題も
一等船室の客達が
「沈み掛けているのは自分とは関係ないよその船。」と思いこんでいる結果
解決を遠ざけているような気がする。

様々な問題に関して、「自分もその船の乗客の一人だ」と考えれば
何らかの知恵が浮かぶかもしれないし、解決の方向が見えるかもしれない。

宇宙船地球号とは随分と昔から言われているが
今こそ、その前提で国の内外に広く関心を持って
物事を考え判断していくことが大切だと思う。