アメリカの干ばつ

アメリカ合衆国ではひどい干ばつで、農作物に深刻な被害が出ている。

過去56年で最悪の干ばつに=米
米海洋大気局(NOAA)は16日、米国は6月、過去56年間で最も広範囲にわたって干ばつに見舞われたと発表した。
 それによると、6月は中西部を中心に米本土の約55%が干ばつに見舞われた。58%を記録した1956年以降では最悪の数字だという。(2012/07/17-14:26)

我が国は多くの食料を輸入に頼っている。
2011年度の食糧自給率は
カロリーベースで39%、金額ベースで69%となっている。

海外食料需給レポート2011の第2章 世界の農産物貿易構造の変化
からいくつかの図を引用して考えてみよう。


主要品目別の我が国の供給量に占める輸入量の割合(2009年度)
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資料:農林水産省「食糧需給表」

この図から、コメ以外の主要穀物は90%以上が輸入に頼っていることが分かる。
豚肉牛肉は一見すると半分を自給しているように見えるが、その飼料はほとんど輸入だ。


さて、今回干ばつに見舞われているアメリカ合衆国に
我が国はどれだけ食料を依存しているのかを見てみよう。

我が国の主要農産物の国別輸入割合(2010年): 以下の9つの円グラフ

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農産物全体では26.8%がアメリカからだ。

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小麦は60%弱、トウモロコシは88.8%(図中の数値は間違い)がアメリカから。

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大豆は70%弱、グレインソルダム(こうりゃん:主に家畜の飼料)は55%強。

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食肉の20%~40%がアメリカから。


食料の価格は国際的な需給バランスで決まるので、
どこかの食料主要生産国で不作になれば、当然、値段が上がる。
さらなる問題は、直接の輸入相手国が不作になった場合、
量を確保できなくなる可能性があるということ。

どこの国でも、
普通は自国民を飢えさせてまで他国に食料を売りはしない。

食糧自給率が低いということは、
いざという時に「飢える」リスクが大きいということだ。

いわゆる「食料安全保障」。

最近地球上のあちこちで、異常気象というか、激しい自然災害が頻発している。
他国に食料を依存する怖さを、もっと真剣に考えないといけないと思う。

小麦が高騰してパンの値段が上がるなら
それを好機ととらえて、パンよりも米を食べる割合を増やそうと思う。
実際、あの戦争に負けるまで、
私たち日本人はほとんどパンは食べなかったのだから。

そしてもっともっと魚を食べよう。

大鳴門橋

先日のミニ同窓会で鳴門海峡を渡った。

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大鳴門橋は上が車道で、下を鉄道が通る設計で建造された。
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ところが明石海峡大橋が車道のみとなってしまい、ここを列車が走ることは無くなった。

知らなかったので、気になってちょっと調べてみた。

明石鳴門ルートには当初(1973年)は新幹線を通す計画だった。
ところが直後のオイルショックによる着工延期など計画変更があった。
大鳴門橋は1976年着工、1986年6月に開通した。
その2ヶ月後の1986年8月、明石海峡大橋を道路単独橋にする方針が決まった。

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レールが敷けるようになっている大鳴門橋の下側。
ここを新幹線が走るはずだったなんて・・・。

もしも神戸と徳島が新幹線で結ばれていたら
四国北東部と阪神が一つの大きな経済圏となっていたはずだ。

ああ、なんと勿体ないことをしたんだろう(嘆息)。

目覚める前の私は、
「公共工事=悪・無駄遣い」という間違った考えに囚われていた。
しかし、現実をきちんと見れば、
地方の過疎・疲弊が言われる中でも、
新幹線が通った場所は着実に人口が増え経済的に発展している。

「コンクリートか人か」ではないのだ。
「人のためのコンクリート」があることを改めて肝に銘じたい。

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Kはワイルド・スワンを読んでいた!

「ミニ同窓会」と称して、大学時代の友人と3人で毎年1回集まっている。
彼女たちとは家庭のことも仕事のことも社会のことも
何でも遠慮無く話すことが出来る。

先週、今年のミニ同窓会があった。
私が社会や世界情勢、現代史に目覚めて、まだ一年も経っていない。
大きなきっかけとなったワイルド・スワンを読んだのが去年9月のことだ。
今回のミニ同窓会で、AとKにも目覚めて欲しいと思って
「日本人の誇り」を荷物に入れていった。

二日目の車内で中韓の話になった時、
Kがしっかりと現実を理解していることが分かった。
ワイルド・スワンもかなり前に読んだという。

「私、前から中国物が好きで色々読んでいるから。」
「あの民族は、そりゃあ、日本人とは全然違うから。
今のままじゃ、日本、危ないよ~」

そうなんだ!

「私は去年のミニ同窓会の時には何も気がついていなくて、
秋ぐらいから色々分かって、ああ、日本っていい国なんだって。
Kはいつ頃から分かっていたの?」

「前から。ずっと前から日本っていい国だと思っているよ。
最初から・・・かな?」

中学高校で正しい歴史認識を教わったらしい。

ホテルに着いて、夕食後に改めて「日本人の誇り」を取り出し
私が目覚めた経緯を話した。
この一冊を読んだことで、色々なことが見えるようになった。
これをきっかけに他の本も読んでみて、一冊だけならやはりこれだ、と。

するとAが真剣な表情で手にとって、目次に目を通した。

「読んでみるわ。」

思えば、かれこれ40年の付き合いなのに、
こういう話はお互いにほとんどしてこなかった。

Kはとっくに知っていたのだから教えてくれたら良かったのに、
と思う反面、
去年までの私だったら、お花畑な反論をしたに違いなく
友情にヒビが入ったかもしれない、とも思う。
だから、今回こういう話題が出たのはベストタイミングだったのだ。

何だか嬉しい♪