永遠の0(ゼロ)

百田尚樹さんの名前を初めて知ったのは
「そこまで言って委員会」にゲスト出演されていた時だった。
半年くらい前のことで
「海賊と呼ばれた男」が出版されてすぐの頃だったと思う。

話を聞いていて、国家観のしっかりした人だなと分かった。
そのうち読んでみたいなあと思った。

数日前、テレビに百田さんが出ていて
一緒に見ていた次男に
「この人、探偵ナイトスクープの構成作家なんだって。」
と言ったら
「知ってる。」

ちょっとしてから
「はい、これ。」と差し出したのが
百田さんのデビュー作「永遠の0(ゼロ)」の文庫本だった。

え~~、読んでたんだ!

昨夜晩ご飯の後に読み始めた。
どんな内容かは全く知らなかった。
最初のページでゼロとは零戦のことだと分かる。
一人の零戦パイロットを追うことで
大東亜戦争、当時の日本人、帝国海軍、カミカゼ等々が
目の前に活き活きと繰り広げられる。

面白くて面白くて、途中で止めることが出来ない。

一気に読み終えたら夜中の3時半を過ぎていた。
風呂に入って布団にもぐり込むころには、空が白み始めていた。


面白かったと同時に、涙無くしては読めない。

主人公は戦争を生き抜くために、戦闘技術を磨きエースパイロットとなる。
「お国のために命を捧げる」という建前に決して流されない。
自分は生きて家族の元へ帰るのだ!
臆病者と誹られても意に介さない。

しかし特攻のためだけに若者達に飛行訓練をする教官となり
「上達した者から戦地へ送られる」現実に苦しむことになる。

「特攻」が敵の戦闘機に迎撃され、
ほとんどの場合は敵艦隊に到達できなかったことを初めて知った。
250kgの爆弾を抱えていては敵の戦闘機と空中戦など出来るはずもない。
特攻作戦を考え実行を命令した指導部は、実際の戦闘について無知だったとしか思えない。
19歳、20歳の若者が、死を受け入れ、勇敢に散華していった。
感謝と敬意で頭が下がる。
それだけになおさら、無知な者達が組織の上層部を占めていたことが悔しい。

あの名言を思い出した。

ベンチがアホやから、野球がでけへん!

ベンチ=指導部がアホなのが、日本の最大の弱点なのかもしれない。


次男は中3の時にこの本を読んだそうだ。
本屋で帯の文章につられて買ったのだとか。
次男も一気に読んだそうで、
もうちょっと大人になったらまた読み直したいと言っている。