非公開の話がだだ漏れする現実

安倍晋三首相に近い自民党の若手議員の勉強会「文化芸術懇話会」で
講師の百田尚樹氏と出席議員がメディアへの弾圧ともとれる発言をしたとして
野党および反安倍政権のメディアが大騒ぎしている。

沖縄タイムズの記事には
 勉強会は冒頭以外、非公開。関係者によると、百田氏は「基地の地主さんは年収何千万円なんですよ、みんな」と発言。

とあり、また

毎日新聞の記事には
 出席者によると、百田氏は集団的自衛権の行使容認に賛成の立場を表明した上で、政府の対応について「国民に対するアピールが下手だ。気持ちにいかに訴えるかが大事だ」と指摘した。
 出席議員からは、安保法案を批判する報道に関し「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」との声が上がった。
 沖縄県の地元紙が政府に批判的だとの意見が出たのに対し、百田氏は「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない。あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と主張した。
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とあることから
非公開の会議でのやり取りを、出席者の誰かがメディアに話したのだ。

重要法案審議中の国会で政権側が攻撃される材料を
自民党議員が与えてしまったことの原因を一言で言えば
「議員のレベルの低さ」である。

まず会の主催者(責任者)および出席議員に警戒心がなさ過ぎる。
「壁に耳あり障子に目あり」
という諺を知らないのだろうか?
情報が欲しい人間はあらゆる手を使って情報を取りに来る。

実は百田氏の発言内容も議員の発言内容も基本的には本当のことだ。
しかし揚げ足を取られる言い回しであることもまた確かだ。
正に谷垣幹事長が「品位のある言い方で」と指摘した点である。


次に情報を外に出した「出席者」について。

悪意無く、聞かれたから素直に話したのだとしたら・・・
別に間違ったことは言っていないし、楽しくて有意義な会だったと
喋ったのだとしたら
幼稚すぎて社会人として失格、いわんや国会議員なんて、である。
非公開の意味を全く理解していない。
「無能な味方ほど恐ろしいものはない」というやつだ。

あるいは
明確な目的を持って入り込んだ者がいたとも考えられる。
目的とは、非公開会議の情報を外に出し政権にダメージを与えること。
勉強会メンバーや会場内にいられた者の中に
「反安倍政権」のスパイがいるということだ。

この場合は会の主催者(責任者)がみっともない。
スパイがいたなら「あれ、この人も来てるのか?」と
うすうす分かるのではないだろうか。
それなら不穏当な発言をたしなめるとかフォローするなどして
会議全体としては良識あるものという形に収めるべきだ。

それから講師の百田氏だが
彼は、品位のない言い回しでウケを狙うタレントである。
威勢の良いことを言えばあちらこちらから声が掛かる。
それを生業としているのであって
しばらくすると中味の薄さが分かってくる。
私がそうと気づいたのは「殉愛騒動」の時だった。

いずれにしても今回の問題の本質は
「自民党議員の劣化と緩み」に尽きる。
メディアと野党の卑劣さは、今に始まったことではない。

こちらは陣営を固めて
安全保障関連法案を成立させるために全力を尽くす。
それだけだ。