九段線は全否定された 当然だけどね^^ 

人気ブログランキングに参加しています。
↓ 一日一回、応援のクリックをお願いします!


IMG_3549s.jpg

ハーグの常設仲裁裁判所がフィリピンの訴えを認めて
チャイナが南シナ海の広い範囲に独自に設定した「九段線」には
「法的根拠はない」と認定する裁定を公表した。
チャイナの強引な海洋進出に対する初の国際的な司法判断であり、
「歴史的権利」という中国の主張を否定する画期的な判断だ。

2016.7.12 産経新聞
中国の南シナ海支配認めず 仲裁裁判所「法的根拠なし」と初判断
 【ベルリン=宮下日出男】南シナ海における中国の主張や行動は国連海洋法条約違反だとしてフィリピンが求めた仲裁手続きについて、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は12日、中国が南シナ海の広い範囲に独自に設定した「九段線」には「法的根拠はない」と認定する裁定を公表した。中国の強引な海洋進出に対する初の国際的な司法判断で、「歴史的権利」という中国の主張が否定された。
 裁定は確定的な判断で上訴はできない。中国は一貫して無視する姿勢で、罰則など強制的に裁定に従わせる手段はないが、国際社会が司法判断の尊重を求める圧力を高めるのは必至。中国の立場が苦しくなる一方、南シナ海情勢は一段と緊迫化する可能性がある。
 仲裁裁判所は九段線を審理するか否かを留保していたが、裁定は「管轄権を有する」と認定。その上で九段線内の海域や資源について、「中国が歴史上、排他的に支配してきた証拠はない」と指摘し、九段線内の権益をめぐる「歴史的権利」という主張に、「法的根拠はない」と判断した。
裁定は中国が実効支配する各礁を含め、スプラトリー(中国名・南沙)諸島の岩礁はすべて「島」ではなく、200カイリの排他的経済水域(EEZ)のない「岩」と、高潮時には水没して12カイリの領海も発生しない「低潮高地」と認定した。
 裁定はまた、フィリピンのEEZ内での同国漁船の妨害や人工島造成などにより、中国がフィリピンの主権を侵害していると判断。中国による埋め立てがサンゴ礁の生態系を大きく損なっているとし、中国の環境保護に対する義務違反を認定した。
 仲裁は2013年1月、フィリピンの申し立てを受けて開始。中国は参加を拒否したが、昨年11月には中国抜きで口頭弁論が開かれていた。
ーーーーー

チャイナは当初から仲裁裁判所を無視する姿勢で、
仲裁裁判所の仲裁人を選ぶ権利も行使しなかった。
このため規定に則って海洋法裁判所が仲裁人を任命したのだが
当時は外務省出身の柳井俊二氏が海洋法裁判所の所長だった。
そのことを以てチャイナ国営中央テレビは
「チャイナに不利な判断が下されたのは日本の謀略だ」という趣旨で
日本を名指しで非難した。

2016.7.13 産経新聞
中国「仲裁裁は日本の右翼が独断で組織した」と日本を名指し批判 国内の不満そらす狙いか

いやいや、我が国政府にはそんな力はない。
もし本当にそのような外交力があるなら、どれほど心強いことか(嘆息)。
チャイナは自分達がいつもそうしているから
自分達を基準にして日本もそうだと邪推したのだろう。

さらに興味深いニュースが報じられた。

2016.7.13 産経新聞
中国、仲裁人に個別接触試みていた 裁定に悪影響?
 【シンガポール=吉村英輝】南シナ海を巡る中国とフィリピンの仲裁手続きを進めていた仲裁裁判所所長に、中国側が個別接触を図ろうとしていたことが、13日までに分かった。裁判所はその後、この事実を暴露し、仲裁を巡る法廷外での活動を慎むよう戒めていた。裁判所からの公判参加要請には応じず仲裁人への圧力につながる行為を続けた中国側に、裁判所が悪い心証を抱き、かえって不利な裁定につながった可能性もある。
 仲裁裁判所は昨年10月29日、フィリピンの申し立ての一部について管轄権を認める裁定を下した。この裁定文の中で、当時の駐英国中国大使から仲裁裁判所所長への面会依頼があったと言及。裁判所は2013年11月14日付で、中比双方に「(5人いる仲裁人の)1人だけと連絡をとることを慎むように」とする書簡を送ったと明らかにした。
 裁定文は、中国大使館の代表者から裁判所が複数回にわたり、「非公式な質問を受けてきた」ことも指摘し、これらの行動が裁定に影響を与えないと強調。公平となるよう「立場の主張は、裁判所の全員と先方当事者にも表明されるべきだ」とした。
 英国際戦略研究所のアレクサンダー・ニール上級研究員は、12日付のシンガポールの中国語紙、聯合早報で、中国が仲裁手続きを受理しないよう裁判所に行った工作が、「国際機関に台湾の参加を認めないよう手回しする外交戦術と似ている」と指摘している。
-----

その実態は
仲裁人に賄賂を渡そうとしつこく働きかけて
どうやっても受け取らなかったので
「先にフィリピンから受け取ってんだろう!」
とまで罵ったのだという。
さらに賄賂が効かないと分かると今度は「脅し」を掛けたのだそうだ。

いかにもチャイナらしいやり方だが
今回の仲裁人がまともだったために、心証を徹底的に悪くした。

・九段線に法的根拠無し。
・南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島の岩礁はすべて「島」ではない。
・中国がフィリピンの主権を侵害している。
・中国による埋め立てがサンゴ礁の生態系を大きく損なっている。
というような
大方の予想を大きく上回ってチャイナに厳しい踏み込んだ裁定が下されたのは
正にチャイナの自業自得だったのである。

さて、これからチャイナはどう動くだろう?
まさかこれで反省しておとなしくなるとは思えない。
さらに強硬姿勢を貫き、ますます国際社会から顰蹙を買い
「こんな国を安全保障理事会常任理事国にしている国連って何なのよ?」
という空気がだんだん強くなっていく。

やけくそで暴発する可能性も含めて
地理的な距離が近い我が国はしっかり備えなくてはいけない。