ほんやくコンニャクを早う!

グローバル化に邁進する我が国では文部科学省が
小学校3年生から英語教育を導入しようとしているが

何だっ?この植民地根性は!?

と言いたい。
日本人は確かに英語が得意ではない。
当たり前だ。
過去も現在も、日常生活において英語をほぼ必要としないのだから。

明治時代に西欧文化を取り入れたとき
先人達はそれまで日本になかった多数の概念や専門用語を翻訳して和製漢語を創り
我々が日本語だけで十分な高等教育を受けられる環境を作ってくれた。
私達は大学の授業を日本語で受けるが、
これはアジアアフリカ諸国では考えられないことだそうだ。
欧米の植民地であった国々では高等教育は旧宗主国の言語で行われる。
フィリピンでは既に中学校から数学・理科は英語で行われていると聞いた。

ついでに言うと、かの「中華人民共和国」の国名で使われている
人民と共和国は和製漢語である。

つまり、日本人が英語、というより英会話が得意でないことは
恥ずかしいことでも何でもなく
輝ける歴史を持つ国である証として誇ってもいいくらいのことなのだ。


正論2月号で「英会話不要論 行方昭夫著」についての松浦光修氏の書評が面白かった。
その一部を抜粋する。

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 平成の御代がはじまったころ、私は「セミリンガル」の男子高校生に出会った。「セミリンガル」とは「一つの言語も満足に出来ない人」である。その高校生の場合、裕福な両親が自分達の息子を、当時流行のバイリンガルに育てようと、アメリカと日本を往復させ、そのあげく、”へんな日本語”と”へんな英語”しか喋れなくなったのである。悲劇的というほかない。
 しかし今、どうやら文部科学省は本気で、全国の子供達を「セミリンガル」にしようとしているらしい。
  (中略)
 著者は文科省の英語教育の路線を、「無謀」、「愚劣」としつつ、こう断言する。「日本の小学生が英語を早期に学び出せば、ペラペラに喋れるようになる・・・などというのが、どれ程ひどい妄想であるか」と。しかし今、「中教審、政府、自民党、実業界」は、その妄想にとりつかれている。
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母国語をしっかり身につけてから必要に応じて英語なり他の外国語を学べばいいのだ。

私が思うに、全国の小学生を実験台にするよりもはるかにいい方法がある。

それは「ほんやくコンニャクの実用化」である。
ほんやくコンニャクとは、どらえもんの道具の一つで
これを食べれば話す言葉が自動的に相手の言語に翻訳されて聞こえるし
相手の話す言葉は自分の言語で聞けるというもの。
真面目な日本語で言うと、「携帯型同時翻訳装置」である。

既に文字を入力しての翻訳ソフトはそこそこ使えるし
音声認識する機械も今では珍しくない。
第三の矢の目玉として、
「携帯型同時翻訳装置」の開発に人員と予算を集中させれば
我が国の技術レベルを以てすれば、数年で実用化が可能であると私には思える。

最初は相手の言葉が自分の母語になってタブレットに表示されるくらいのものでも
かなり便利、あると無いでは大違いだ。
取りあえずコミュニケーションはこれで取れる。
普及すれば精度は加速度的に上がり、価格も下がっていく。
日本語←→英語を手始めに、様々な言語に対応させていくなら
無限の成長産業にもなり得る。

そして何よりも、日本人を「セミリンガル」化の危機から救える。


かつて仕事の都合で夫と別居して子育てしていた頃
ドラえもんの道具で一番欲しいのは「どこでもドア」だった。
今は絶対に「ほんやくコンニャク」が欲しい。

ほんやくコンニャクを早う!!!

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