ゼロリスクは不可能

東海道新幹線車内で起きた焼身自殺事件。

昨日の昼にそのニュースを知ったときはショックだった。
これまで海外では列車内での自爆テロや放火事件が起きていたが
とうとう日本でもこんな事が起こるなんて。
残念だし悔しいし、犯人に対する怒りを覚える。

そういえば一時期、新幹線のゴミ箱が使用禁止になっていた。
「不審な荷物があったら知らせて」という車内放送がされていたことも。
今は解除されているが、当時は警戒すべき状況にあったのだと思う。

今回の事件は、犯人にその意図があったかどうかは別にして
起こったことは「自爆テロ」そのものである。
巻き添えで一人の方が亡くなり、20人以上が重軽傷を負った。

その後の報道でどこも判で押したように
「新幹線での手荷物検査」を語っていたが
それって、どう考えても無理でしょ?

利用客の多さ、運転本数の多さ、走行する密室に多数の乗客がいる状況は
新幹線でも在来線でも地下鉄でも
本質的な違いは無い。
手荷物検査の必要性ということなら、全ての公共交通機関でも同じこと。

ほとんど新幹線を利用しない人が言うならともかく
都会で頻繁に新幹線を利用し状況を熟知しているはずの解説者が
「新幹線でも手荷物検査を検討せざるを得ない。」
などど話しているのを聞くと
極めて非現実的な話を勿体付けて語って、お茶を濁しているとしか思えない。

現実問題として手荷物検査は無理だから
ではどのような対策が考えられるか。
こちらはそういう話を専門家から聞きたい。

それから今回の様な事件を完全に防ぐことは不可能である。
仮に手荷物検査を実施したとしても、本気でやろうと思えば危険物持ち込みは出来る。
新幹線50年の歴史で初めて起こった事件を教訓とすることは大切だが
過剰反応する必要はない。

自爆テロを防ぐのは難しい。
幸い日本では自称イスラム国等に共感してテロを企むグループが
市民に紛れて住み着いている可能性はまだ低い。
従って入国時のチェックで危険人物を押さえることが
有効なテロ予防策になると思う。

ゼロリスクは不可能であることを前提として
メリットデメリットを見極めつつ
冷静に対策を打ってほしい。

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