北方領土

プーチン氏がロシア大統領に選出された。
投票日前に「日本との領土問題について交渉の用意がある」との発言が報道されていた。

北方領土問題は昨年NHK特集を見て以来、自分なりにずいぶん考えてきたが、
日本が四島にこだわる限り、ロシアの実効支配が続き、北方領土はひとかけらも取り戻せないだろう。

旧ソ連軍が占領してから66年の間にソ連人(ロシア人)が住み着いて既に3世代。
孫の世代が成人している。
今となってはその人たちにとってもあの島々が故郷だ。

将来日本が軍事力を持ち、中国のように「力の政治」をするなら、
住み着いたロシア人を追い出すなり殺戮するなりして領土奪還ができるかもしれない。
しかし日本人の精神性はそのような手段を取ることを許さないだろう。

平和的な解決を望むのなら、プーチンの言う「引き分け」は現実的な提案だと思う。
何しろ1956年の共同宣言さえ無視するという強い態度に出られていた時期もあったのだから。

感情論では領土問題は絶対に解決しない。
それは66年が過ぎてしまったことでも明らかだろう。

歯舞、色丹二島だけでも日本の領土と確定すれば、
島の面積は狭くても領海はぐんと広がって、水産資源、海底資源の面で得るものは非常に大きい。
ご高齢な元島民の方々も二島には自由に行かれるようになる。


尖閣に関連して中国は
「領土は歴史的経緯とか国際法上で正しいかなどは関係ない。領土とは力のある国が力で奪い取るものだ。」
と公言している。
チベットでも東トルキスタンでも南モンゴルも、その言葉通りに行動している。
そして毎年10%以上の軍事予算の伸び・・・。

そういう恐ろしい国が隣にいる以上、
まだまし(と私は思う)なロシアとは、問題解決できるなら先延ばしせずに進めるのがよいと思う。

話し合える環境を逃さず、1956年の合意を出発点にして、最低でも二島は取り戻す。
+αとしてどこまでできるか、交渉下手な日本だからあまり期待できないけれど、
四島を目指しつつ柔軟に妥協点を見つけて、前に進めて欲しい。

「引き分け」は、日本にとって満足な結果とはならないかもしれないが
少なくとも、今のままで更に30年40年と過ぎてしまうよりはずっとよいと、私は思う。

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