石破4条件の真相

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国家戦略特区における獣医学部の新設について
「石破4条件」と言われるものがある。
平成27年6月30日に閣議決定された「『日本再興戦略』改訂2015」に
満たすべき「4条件」として盛り込まれ
文科省が愛媛県・今治・加計学園提案に反対する根拠としていた「4条件」である。

具体的には
・現在の提案主体による既存獣医師養成でない構想が具体化し、
・ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき具体的需要が明らかになり、かつ、
・既存の大学・学部では対応困難な場合には、
・近年の獣医師需要動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。

この4条件が作られた真相を産経新聞が報じた。

2017.7.18 産経web
【加計学園 行政は歪められたのか(上)】
新設認めぬ「石破4条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった! 民主党政権でも献金攻勢…

 「学部の新設条件は大変苦慮しましたが、練りに練って、誰がどのような形でも現実的には参入は困難という文言にしました…」
 平成27年9月9日。地方創生担当相の石破茂は衆院議員会館の自室で静かにこう語った。向き合っていたのは元衆院議員で政治団体「日本獣医師政治連盟」委員長の北村直人と、公益社団法人「日本獣医師会」会長で自民党福岡県連会長の蔵内勇夫の2人。石破の言葉に、北村は安堵の表情を浮かべながらも「まだまだ油断できないぞ」と自分に言い聞かせた。
 石破の言った「文言」とは、会談に先立つ6月30日、安倍晋三内閣が閣議決定した「日本再興戦略」に盛り込まれた獣医学部新設に関わる4条件を指す。
 具体的には(1)現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化(2)ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らか(3)既存の大学・学部では対応が困難な場合(4)近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討-の4つ。要するに、新たな分野のニーズがある▽既存の大学で対応できない▽教授陣・施設が充実している▽獣医師の需給バランスに悪影響を与えない-という内容だ。
このいわゆる「石破4条件」により獣医学部新設は極めて困難となった。獣医師の質の低下などを理由に獣医学部新設に猛反対してきた獣医師会にとっては「満額回答」だといえる。北村は獣医師会の会議で「(4条件という)大きな壁を作ってもらった」と胸を張った。
   × × ×
 愛媛県と今治市が学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部誘致を計画したのは平成19年に遡る。相次ぐ家畜伝染病に悩まされ、「獣医師が足りない」という畜産農家の切なる声を受けての動きだった。
 だが、構造改革特区に何度申請しても却下された。ようやく構想が動き出したのは、21年9月に民主党の鳩山由紀夫が首相となった後だった。
 民主党愛媛県連副代表で衆院議員の白石洋一は、民主党幹事長室で「今治市に獣医学部の枠を取れないか」と陳情した。幹事長の小沢一郎は自民党から業界団体をいかに引きはがすかに腐心していた。資金力のある獣医師会を揺さぶるにはちょうどよい案件に映ったのだろう。22年3月に特区申請は「対応不可」から「実現に向けて検討」に格上げされた。
 慌てた獣医師会は、民主党衆院議員、城島光力と接触し、城島を会長とする「民主党獣医師問題議員連盟」を発足させた。22年7月の参院選では、民主党の比例代表の候補1人を推薦した。民主党議員に対する政治献金もこの時期に急激に増えている。
 ところが、その後の民主党政権の混乱により、またも構想は放置された。それがようやく動き出したのは24年12月、自民党総裁の安倍晋三が首相に返り咲いてからだった。
   × × ×
 安倍は25年12月、「岩盤規制をドリルで破る」というスローガンを打ち出し、構造改革特区を国家戦略特区に衣替えした。27年6月、愛媛県と今治市が16回目の申請をすると、国家戦略特区ワーキンググループ(WG)が実現に向け一気に動き出した。
 絶体絶命に追い込まれた獣医師会がすがったのはまたもや「政治力」だった。
 北村と石破は昭和61年の初当選同期。しかも政治改革などで行動をともにした旧知の間柄だ。日本獣医師政治連盟は自民党が政権奪還した直後の平成24年12月27日、幹事長に就任した石破の「自民党鳥取県第一選挙区支部」に100万円を献金している。
 蔵内も、長く福岡県議を務め、副総理兼財務相で自民党獣医師問題議連会長の麻生太郎や、元自民党幹事長の古賀誠ら政界に太いパイプを有する。
 北村らは石破らの説得工作を続けた結果、4条件の盛り込みに成功した
 実は北村には成功体験があった。26年7月、新潟市が国家戦略特区に獣医学部新設を申請した際、北村は「獣医学部を新設し、経済効果が出るには10年かかる。特区は2、3年で効果が出ないと意味がない」と石破を説き伏せた。石破も「特区にはなじまないよな」と同調し、新潟市の申請はほどなく却下された
 今治市の案件も4条件の設定により、宙に浮いたかに見えた。再び動きが急加速したのは、28年8月の内閣改造で、地方創生担当相が石破から山本幸三に代わった後だった。
   × × ×
 獣医学部は、昭和41年に北里大が創設以降、半世紀も新設されなかった。定員も54年から930人のまま変わっていない。この異様な硬直性の背景には、獣医師会の絶え間ない政界工作があった。「石破4条件」もその“成果”の一つだといえる。石破の父、二朗は元内務官僚で鳥取県知事を務め、鳥取大の獣医学科設置に尽力したことで知られる。その息子が獣医学部新設阻止に動いたとすれば、皮肉な話だといえる。
 石破は、加計学園の獣医学部新設について「(4条件の)4つが証明されればやればよい。されなければやってはいけない。非常に単純なことだ」と事あるごとに語ってきた。ところが「石破4条件」と言われ始めると「私が勝手に作ったものじゃない。内閣として閣議決定した」と内閣に責任をなすりつけるようになった
 一方、石破は産経新聞の取材に文書で回答し、新潟市の獣医学部新設申請について「全く存じ上げない」、獣医師会からの4条件盛り込み要請について「そのような要請はなかった」、平成27年9月9日の発言についても「そのような事実はなかった」といずれも全面否定した。=敬称略。いずれも肩書は当時
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記事冒頭の
「学部の新設条件は大変苦慮しましたが、練りに練って、誰がどのような形でも現実的には参入は困難という文言にしました」
という石破発言には、裏付けとなる文書がある。
7月17日の同記事紙面に、日本獣医師会の内部資料の該当部分が掲載されている。

産経新聞頑張ったね!
内部文書を入手したのも、おそらく獣医師会の中に良心的な人がいたんだねぇ~
などと夫と語り合った。

ところが、ネット検索したら、あっさり件の文書が見つかった。

会議報告
平成27年度 第4回理事会の開催

http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06811/a2.pdf

URLで分かるように、日本獣医師会のホームページ上で公開されていて
誰でも見ることができるようになっているのだ。
(内部通報者がいたのではというのは、私の早とちり^^;)

この会議報告の4ページ目に
2 そ の 他
日本獣医師政治連盟の活動報告
の項目があって、その中に石破氏の名前が出てくる。
獣医学部新設関連の該当部分を転載する。

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なお,昨日,藏内会長とともに石破 茂地方創生大臣と 2 時間にわたり意見交換をする機会を得た.その際,大臣から今回の成長戦略における大学,学部の新設の条件については,大変苦慮したが,練りに練って誰がどのような形でも現実的に参入は困難という文言にした旨お聞きした.このように石破大臣へも官邸からの相当な圧力があったものと考える.しかし,特区での新設が認められる可能性もあり,構成獣医師にも理解を深めていただくよう,私が各地区の獣医師大会等に伺い,その旨説明をさせていただいている.
秋には内閣改造も行われると聞いており,新たな動きが想定されるが,政治連盟では,藏内会長と連携をとりながら対応していくので,各位のさらにご指導をお願いしたい旨が説明された.
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日本獣医師会の政治力のすさまじさがよく分かる。
政治家への献金攻勢もあからさまだ。
ただし、彼らの政治活動は「合法的」なものである。
だから非難されるべきは日本獣医師会ではなく
それによって政治を歪めた政治家、ここでは石破氏、である。

産経新聞の取材に対して、石破氏は全面否定している。

だが獣医師会が公開文書の中に嘘を書くとは考えにくい。
嘘を書くメリットも無い。
とすれば、石破氏が嘘を言っている可能性が高いと私は思う。

都議選の自民党大敗後に、テレビメディアに出演しまくって
安倍政権批判、自民党批判を繰り広げている石破氏。
地方創成担当大臣として成果を上げるどころか
既得権益側について地方創成の邪魔をしていたことが明らかになった石破氏。

彼が次の総理候補?
冗談ではない。

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