梅肉エキスから禁止薬物

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梅丹本舗のサプリメントからドーピング禁止薬物が検出された。
梅の実を煮詰めた梅肉エキスを原料として
糖分を補給する目的に加えて整腸作用もある。
自転車競技連盟の公式スポンサーであり
サイクルロードレースの中継放送では
「めいたんほんぽの~♪」のCMでおなじみの商品だ。

梅が健康に良いことは我が国では古くから知られているし
日常生活の中でも梅干し、梅酒他、普通に食べている。
今回、禁止薬物「ボルジオン」検出されたというが、極めて微量であり
選手のパフォーマンスに影響することはあり得ない。

しかし、現在のドーピング規定では
どれほど微量でも検出されればアウトである。
そしてタイトル剥奪、出場禁止が課され
場合によっては選手生命さえ絶たれてしまう。

分析技術の進歩により、年々薬物の検出精度は上がっている。
5年前には検出されなかった濃度でも検出されるようになる。
このまま「出たら即アウト」のやり方を続けていけば
いずれ、昔から健康に良いとして広く普通に食べていたものを
競技者は食べられないという悲劇?喜劇? が起きるだろう。

反ドーピングの第一の目的は、選手の健康被害を防ぐことだった。
サイクルロードレース中に急死した選手が出て
自転車競技の世界ではドーピングが厳しく規制される流れになった。
薬物によって選手の身体が蝕まれてはいけない。
そして第二の目的は、薬物の力に依存しない、
本来のスポーツの姿を守ることである。

現状で、「出たら即アウト」のやり方は
いずれの目的からも逸脱している。
コンタドールが処分されたドーピング問題でも
検出された禁止薬物クレンブテロールが極めて微量であり
パフォーマンスに影響しないことはWADAも認めていた。

であるならば、ドーピング規制の方法を見直して
本来の目的に沿ったものに改めるべきではないだろうか。

その方法とは「量的規制」つまり摂取量を考慮すること。
およそ禁止薬物に指定されている物質に関しては
パフォーマンスに影響する量が科学的に確定しているはずで
健康被害を引き起こすのはそれよりもはるかに多量である。
従ってそれぞれの薬物について
パフォーマンスに影響する下限値の例えば100分の1で区切って
それよりも多ければ処分、少なければ注意喚起にとどめる。

これこそが科学的理性的なドーピング規制のあり方だと私は思っている。

おそらくそのような改革は難しい。

もはやヒステリックとしか言いようがない反ドーピングの現状は
厳しく規制することによって、金で検査逃れを目論む者達を生み出し
それによって利益を得ている者が確実に存在する。
つまり利権化しているのである。

しかし、諦めずに改革を求めていかなくてはいけないと思う。
それが選手を守り、不正を排除し、伝統的な食材を守り
私の大好きな梅干し(笑)をも守ることに繋がるからだ。


2016.4.21 産経ニュース
社長沈痛!「申し訳ない」 自転車連盟スポンサー企業の「梅肉エキス」から禁止薬物
 日本自転車競技連盟の公式スポンサーである健康補助食品会社「梅丹本舗」(大阪府摂津市)の商品から世界反ドーピング機関(WADA)が指定する禁止薬物「ボルジオン」が検出されたことが21日、分かった。日本代表選手にも無償提供されている商品で、この日、記者会見した同社の松本喜久一社長は「健康被害はないが、競技者は使用すべきではない。本当に申し訳ない」と陳謝した。
 今年になって、同社が英国の検査機関に検査を依頼した結果、判明したという。ボルジオンは筋肉増強剤にも使用される「たんぱく同化ステロイド」の一種で、液体状の「古式梅肉エキス」と粒状のサプリ「トップコンディション」の2商品から検出された。
 11日から同社のホームページでも告知し、古式梅肉エキスを配合した他の6商品についても、選手に使用を中止を求めている。
 同社は2011年から同連盟とスポンサー契約を結び、商品を提供してきた。主に糖分を補給する目的で使用している選手も多く、同社には選手から戸惑いの声も寄せられているという。
 今回は簡易検査の結果、微量のボルジオンの含有が指摘されていて、確定検査の結果が判明する時期は現時点では不明だという。スポンサー契約の継続について、松本社長は「連盟の判断に任せたい」と話した。4カ月後に迫ったリオデジャネイロ五輪への影響も懸念される。
                ◇
 日本自転車競技連盟は21日、梅丹本舗との公式スポンサー契約の継続などについて「スクリーニングテスト(ふるい分け検査)の段階なので、確定検査の結果を待って対応する」との姿勢を示した。
 同連盟によると、製品の成分表記をチェックし、連盟のドクターにもドーピング違反にならないか確認したうえで、強化合宿や代表チームの遠征時に選手が手にできる形で提供していた。
 禁止薬物検出後は強化指定選手やコーチらに同製品を使用を中止するよう電子メールで連絡した。これまで同製品の使用によるドーピング違反は出ていないという。

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