ワイルド・スワン

子供達が成人し、数年以内に社会人となる。
家庭を持ち次の世代が生まれるのもそう遠いことではない。

次の世代へ、平和で幸福に暮らせる世の中を引き継がなくてはと
最近、日本の外交が気になっている。

アメリカ関係で普天間基地の移設問題、
中国関係で尖閣や南沙諸島のこと、
韓国関係で竹島やマスコミやスポーツ界のこと、
ロシア関係で北方四島のこと。

知っているようで、
実は自分なりに納得のいく判断ができるほどの知識がないと感じていた。

そのような中で、一週間ほど前
ワイルド・スワンという書籍のことを知り、入手して読んだ。

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著者のユン・チアンは1952年生まれの中国人女性で
この本は彼女の祖母、母、そして自身の経験に基づいて
1909年から1978年までの中国社会を描いたノンフィクションである。

上下巻合わせて750ページほどのこの本を読んで、
現在の中国がどのようにしてできあがったのか、
今の中国社会がどのような価値観で動いているのかが
かなりよく理解できた。

日本軍の占領はたしかに中国の一般庶民を苦しめた。
しかし1945年以降の国民党支配、内戦、共産党支配の下で
何が起こっていたのかを、
私はこの本を読んで初めて知った。

「日帝どころの騒ぎじゃないなぁ・・・」と思った。

具体的な内容は私にまとめられるほど簡単なものではないが
例えば、
リーダーでありながら人々の命を何とも思っていない人がいたということ。
1960年頃に中国で3000万人もの餓死者が出ていたこと。
古い物は悪とされ、多くの貴重な文化財や書物が、個人レベルでも公共レベルでも破壊されたこと。
良心に乏しく自分の頭で善悪を判断できないレベルの人々に権力を与えていたこと。

実際に起こっていたことを読むたびに
「あり得ない・・・」と思わずつぶやいた。

「今」を理解し問題に正しく対処するためには歴史を知ることが大事だと、
改めて思った。
少しでも興味を持った方には、是非読んでみて欲しい。

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