日本人の誇り

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藤原正彦 著 「日本人の誇り」 文春文庫
を読んだ。

帯には
「目からウロコ」と大絶賛! 30万部突破!!
とある。

私もまさしく「目からウロコ」だった。

なぜ私たち日本人は自分の国に誇りを持てないのか?

著者に導かれ、
第二次世界大戦後のアメリカの占領政策が、東京裁判が、
何を目的とした、どのようなものであったのかを理解したことで
その答えがはっきりと見えた。

これに先立って
「ワイルド・スワン」や「貧困大国アメリカ」を読んでいたことが役に立った。
この本を読んで素直に
「ああ、そういうことだったのか」と納得できた。

この本で始めて知った用語の一つが、「援蒋(えんしょう)ルート」。
大学受験科目で世界史Bを取ったのに、
日本軍が東南アジア方面に侵攻したのは石油資源が欲しかったから、だと
今の今まで思い込んでいた。

それもあるが、最初は「援蒋ルートを遮断すること」が大きな目的だった。

援蒋ルートとは
アメリカとイギリスが、蒋介石を支援するための物資を送り込むルート。
これによって日中戦争は泥沼化した。
つまり、真珠湾攻撃以前に、アメリカはあからさまに日本への敵対行為を行っていたのだ。

他にも始めて知ったことがたくさんあった。


20年近く前に
満州からの引き上げ体験を記した「流れる星は生きている」を読み
敗戦により日本人(民間人)が晒された過酷な状況に、大きなショックを受けた。
この中で、著者の藤原てい氏に連れられて命からがら引き揚げてきた息子の一人が、藤原正彦氏だ。

数学者でありエッセイストであり、とても読みやすく分かりやすい文章だ。
そして戦争の苦難と戦後教育を身をもって体験しているだけあって
思いがひしひしと伝わってくる。

一人でも多くの方に、是非読んで欲しい本だ。

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